プログラム
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コンタクトレンズ外来の基本のキ
コンタクトレンズ(以下CL)装用人口は全国で1,500万~1,800万人ともいわれ、国民の10人に1人がCLを装用していると推測されています。一方、CL使用者の定期検診受診率は64%、CL使用者の7~10%に眼障害が発生していると推察されるものの、症状があっても50%は受診しないと言われています。働き盛りの若い人が多いCL使用者に、「コスパタイパの悪い」CL検診、眼科受診の重要性を、なかなか感じていただけません。実際、毎日のCL外来では殆どの患者様が長い待ち時間と検査の末「問題なし」の一言で帰っていきます。CL外来の意義を、どこで感じていただければいいのでしょう。
日々CL外来を勤しんでくださっているスタッフの方には、復習になるかと思います。また、CL処方に関わる機会の少ない環境のスタッフの方にも、患者様がCLでのトラブルで受診されることもあろうかと思います。再び同じトラブルを起こさないためには患者様に何を伝えればよいのでしょうか。そんなときの一助になりましたら幸いです。
深水 智子 先生
小山眼科医院院長、岡山県眼科医会理事
鳥取県におけるロービジョンケアの取り組みについて
ロービジョンとは見え方に何らかの支障がある状態のことを言います。ロービジョンケアとは見え方で困っている方が少しでも生活しやすくなるように、視覚補助具や福祉サービスの活用、日常生活のアドバイスなどで、患者さんの生活の質を維持、向上させる手助けをすることを指します。
鳥取県では、2019年に鳥取大学病院眼科においてロービジョン外来が始まりました。大学病院ロービジョン外来での実際の症例の提示や、クリニックにおけるロービジョンケアについてお話する予定です。
宮野 佐智子 先生
はまはし眼科 院長
島根県立中央病院
眼鏡処方後のトラブル対応について
眼鏡処方は総合病院、クリニックに関わらず眼科で日常的に行われる業務です。患者のニーズをくみ取りながら視距離や用途に合わせた度数を提案し、装用テストを経て慎重に処方を決定します。最終的に患者に納得してもらったうえで眼鏡処方箋を発行することになると思いますが、中には後日、処方箋で作った眼鏡が「見えづらい」、「使いづらい」、「違和感がある」、「希望した見え方でない」といった不満を主訴に再来院する患者を経験することもあるでしょう。
病院で試したときは問題なかったのに、いざ出来上がった眼鏡をかけてみたら不満が出る。なぜこういったことが起こるのでしょうか。それには理由があるはずです。度数決定に問題があったのか、眼鏡店での作製過程に問題があったのか、患者の眼鏡の扱い方に問題があったのか、処方時に患者との齟齬があったのか、それらを冷静かつ的確に見極める必要があります。
眼鏡処方の流れや手法を紹介している文献や講演等は多く見かけますが、処方後のトラブルにフォーカスした内容は少ないように感じます。今回の講演では、眼鏡処方後に何かしらの不満が出た際、どういった対応をとるべきなのか、また防ぐことができたのか、あらゆるパターンを想定しながら具体的な解決方法を自身の眼鏡店勤務時代の経験も踏まえながら紹介いたします。
橋本 恭平 先生
鳥取大学視能訓練士
