ごあいさつ
第23回総会・学術集会開催にあたって
第23回学術集会 会長 陳志清
NPO法人日本不妊カウンセリング学会では、不妊カップルの支援を共通の目標として、多業種多分野の会員が活動を展開しています。十数年前から、本学会初代理事長である佐藤孝道先生の提案により、中医学・漢方が不妊カウンセラー養成講座のプログラムに取り入れられました。その流れを受けて、藤原敏博理事長から今年の学術集会会長の任を仰せつかり、第23回学術集会は「中医学・漢方による不妊カップルへのサポート」をメインテーマに開催することとなりました。
中医学・漢方の考え方は、現代医学の視点とは異なるため、理解が難しい点もあるかと思います。しかし、妊娠しやすい体づくりにおいては、長年の医療実践を通じてその有効性が証明されています。今回の学術集会を通じて、中医学・漢方がより深く理解され、不妊カップルへの支援に活用されることが広まることを願っています。
特別講演では、統合医療SDMクリニック院長であり、神奈川歯科大学大学院統合医療学講座の特任教授である川嶋朗先生に「不妊分野の統合医療を考える」をテーマに講演していただきます。また、シンポジウムでは、中医学・漢方の専門家たちがそれぞれの視点から不妊カップルへの具体的な支援とその効果について発表します。
さらに、一般演題も広く募集しています。不妊治療に関わるあらゆるテーマについて、会員の皆様からの積極的な参加をお待ちしています。新たな知見や視点が集まることで、不妊治療の現場における問題解決につながると確信しています。どうぞよろしくお願い申し上げます。