理事長挨拶

石子智士
日本ロービジョン学会　理事長

 第11回目となる日本ロービジョン学会研修会をおよそ2年半ぶりに開催いたします。

 日本ロービジョン学会は、昨年４月に執行部が新しくなり大幅な組織改革が行われました。研修会に関しては、仲泊聡学習委員会委員長と奈良井章人研修会プロジェクトリーダーが中心となり、研修会の在り方や開催方式の検討とともに新しい研修会の企画立案を行いました。その結果、今回はWebでのライブ＋オンデマンド形式で開催させていただくこととなりました。今後経験を積み重ね、会員の皆様からのご意見を取り入れながら改善していければと考えております。

 さて、今回の研修会は３つのパートで構成しました。はじめに、ロービジョンケアの実践を始める上で知っておくべき知識として、国立障害者リハビリテーションセンター病院の清水朋美先生に「まずはここから！クイック・ロービジョンケアの始め方」と題した講演をしていただきます。次に、旬の話題として、今日本でロービジョンケアに最もアクティブに取り組んでいる一人である久留米市つじ眼科の辻 拓也先生に「英国でのECLOの取得までの道のり」と題した講演をしていただきます。そして最後に、より具体的・実践的な各論として、私から「偏心視域とロービジョンケア」に関して解説させていただきます。どの講演もロービジョンケアを行う上でぜひ知っておいてほしい内容を含んでおりますので、お知り合いの方々へ本研修会の情報共有をお願いするとともに、お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。この研修会が、ご参加いただきました皆様のスキルアップにつながりましたら幸いです。

 最後になりますが、ロービジョンケアならびに視覚リハビリテーションを行なっている現場の皆様方のご健勝と一層のご活躍を祈念いたします。